健康一番!!ヘルシーワンショッピング店長の齋藤です。
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報を厳選チェックしてお届けしております。
以前、口内も腸内と同じで細菌が沢山住み着いているというお話をさせて頂きました。
口内環境も腸内環境と同様に細菌と免疫のバランスが非常に大切になってきます。
(※唾液はとっても大切!!腸内環境と口内環境の意外な共通点とは!?を参照)
特に、唾液は重要な役割を持っていて唾液の分泌量を増やすことが、口内ケアにつながると専門家の先生方も指摘されています。
しかしながら、特に我々の親世代にあたる60代~80代の方々は唾液の分泌量が減ってしまう、「お口の乾燥=ドライマウス」に悩まれている方が多くいらっしゃるようです。
目次
ドライマウスとは?
ドライマウスは、日本名で「口腔乾燥症」といい、口内の唾液が減少してしまう症状のことです。
なんだ、唾液が減少する程度の話!?
とお考えの方も多いかと思いますが、唾液は口の粘膜を保護し、口内細菌の中の悪玉菌(雑菌)の繁殖を抑える生体防御機能、つまり免疫力を兼ね備えた非常に重要なものなのです。
実際、口内には約700種類、約100億個の細菌が住んでいると言われています。
最近では、腸内細菌のみならず口内細菌の研究も進んできています。
唾液のもつ重要な役割とは?
口内に食べ物を入れ咀嚼をすると炭水化物は、細菌により糖質と食物繊維に分解されます。
糖質が増えると口内のPHが酸性に傾きます 。
PHは中性を7として、高ければアルカリ性、低ければ酸性の値を示します。 酸性のPHは歯にとってよろしくありません。
なぜなら、虫歯菌は酸性を好むからです。
通常、口腔内のpHは6.8~7.0の中性ですが、そのままにしておけば表面の固く覆われたエナメル質が溶けさらにその中の象牙質へ虫歯の進行が進むことになります。
この酸性の状態をアルカリにり中和し、PHの値を中性に戻す役割をもつのが唾液の役割なのです。
また、唾液の中のリン酸やカルシウムなどの成分により歯の再石灰化が行われます。
つまり、唾液のもつ自浄作用、防御作用、再石灰化作用などが口内を悪玉細菌から守り、お口の健康を維持する重要な働きをもっているわけです。
ドライマウス予備軍は約3,000万人!?
1日に分泌される唾液の量は正常な人で、約1~1.5リットルといわれています。
しかし、ドライマウスにより唾液の分泌量が減少すると、口内が乾いてきたり、ネバネバしたような感じになってきます。
実際、「いつも口が渇いている」「口の中に何となく不快感がある」といった自覚症状をを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
国内においては大分幅はありますが、約800万~3,000万人の方が程度のドライマウスの症状やドライマウス予備軍であると推定されているようです。
ドライマウスの症状は?
ドライマウスが進行し、分泌量が少なくなるにつれ以下のような症状が現れます。
【ドライマウスの症状】
・口の中がネバネバする
・口が乾燥して上手く話せなくなる
・パンや水分の少ない物が飲み込みにくくなる
・口臭がひどくなる
・虫歯になりやすくなる
・味覚が分からなくなる
・口内炎ができやすくなる
・風邪を引きやすくなる
症状の中で、「風邪を引きやすくなる」とありますが、お口の乾燥と風邪っていったいどんな関係なのでしょうか?
実際空に気が乾燥する冬場は、口腔内の細菌の繁殖も活発化して、風邪やインフルエンザなどが流行りますよね?
ドライマウスも同じことで、唾液が減り口内が冬場のように乾燥することで、本来、唾液がもっている免疫機能の役割が低下するため風邪を引きやすくなってしまうわけです。
ドライマウスって何が原因で起こるの?
ドライマウスは口の中の唾液が減少したり、唾液が蒸発することで起こりますが、ではいったいドライマウスは何が原因で起こるのでしょうか?
加齢による筋力低下
以外に思えるかもしれませんが、一番は「加齢による筋力低下が主な原因」となります。
年を取るにつれ、徐々に咀嚼力も弱くなっていきます。
筋力の衰えは、唾液腺の萎縮に繋がります。
唾液腺が委縮すれば自然に唾液の分泌量が減ることになります。
うつ、ストレス
ストレスにより自律神経のバランスがくずれ、交感神経が働きすぎになると、唾液が正常に分泌されなくなります。
緊張で口の中がカラカラになる経験だれでもお持ちですよね?
その理由は、緊張やストレス下におかれると唾液の分泌が減ってしまうからです。
薬の副作用
処方される多くの薬の副作用として、口腔内の乾燥が挙げられています。
特に、抗ヒスタミン薬、睡眠薬、精神安定剤などがその代表です。
食生活や生活習慣の乱れ
食事の内容と唾液の分泌は密接に関係しています。
加工食品など噛まずに食べられるものばかり食べていると、咀嚼回数の減少とともに、唾液腺周辺の筋肉も衰えてしまい唾液の分泌も低下します。
逆に咀嚼が増えると唾液量も増えていきます。
食べないダイエットなども同様で、唾液の分泌を減らす要因となります。
糖尿病
血糖値が高い状態が続く糖尿病においては、血液中の糖分が尿となり排出される際に多くの水分が体から奪われます。
従って、たくさん水分を摂ってもドライマウスによる口の乾燥や喉の渇きが問題となります。
糖尿病の患者さんの多くは歯周病などの口内環境が悪い人が多いそうです。
シェーグレン症候群
自己免疫疾患の一つで、目の乾き(ドライアイ)と唾液の分泌量低下(ドライマイス)を引き起こします。
遺伝的要因や免疫異常、更年期を迎えた中高年の女性に見らる難病です。
シェーグレン症候群 については、ブログにも詳しく記載しておりますので、自己免疫疾患「シェーグレン症候群」とはどんな病気?を参照頂ければと思います。
ドライマウスを改善する方法は?
では、このドライマウスを改善するにはどうしたらよいでしょうか?
ドライマウスを身近にケアする方法をいくつかご紹介したいと思います。
(1)オーラルケア(歯磨き)を実施する
口内細菌と唾液と虫歯の関係は密接につながっております。
食後、酸性に傾きがちのお口の中をケア・洗浄すること当たり前ですよね。
唾液の働きを十分にする為にも、歯磨きはきっちり行うことは基本中の基本です!
(2)食べ物を良く噛む
唾液の分泌を増やすことがドライマウス改善にとても重要です。
そのためには食事の最中は、良く噛んでモノを食べる習慣を身に着けることが大切です。
噛むことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌を促すとともに、唾液腺周辺の筋力維持にも繋がります。
実際はなかなか実行するのが難しいですが、一口あたりの咀嚼に20-30回が理想ですよね!
いつも早食いという人でも意識することが大切です。
また、ガムを噛むことも唾液の分泌を促進し、口の中の乾燥を防ぐのに役立ちます。
ただし、あまり甘いガムは逆に虫歯の原因となるので要注意です。
(3)睡眠時にマスクを着用する
寝る時もマスクをすることも良いようです。
なぜなら、口呼吸によるお口の乾燥を防いでくれるからです。
ウイルスの侵入を防ぐため、風邪予防にもなりますので一石二鳥ですね。
また、冬の乾燥する季節な特にお部屋を加湿することも効果的です。
(4)唾液の分泌を促すマッサージをする
唾液腺をマッサージで刺激し、分泌を促すことも効果的です。
唾液腺は耳下腺、舌下腺、顎下腺の3つが主な箇所です。
耳たぶの下に指を当てて回すようにマッサージしたり、顎の下を親指で押すように刺激すると良いと思います。
まとめ
ドライマウスは唾液が不足してちょっと口が渇くだけだなんて甘く見てはいけない症状です。
ドライマウスの原因は、上記に記載したようなさまざまな要因が絡み合っていると言われています。
もし、ドライマウスの症状が続くようであれば、専門医のいる医療機関(歯科や耳鼻咽喉科等)で相談してみるのが良いと思います。
乳酸菌サプリメント「メガサンA150」♪