中国武漢ウイルス感染するとなぜ嗅覚や味覚を失うのかを米国研究者が発表

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健康一番!!ヘルシーワンショッピング店長の齋藤です。
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報をチェックしてお届けします。

中国武漢発の新型コロナウイルスの感染拡大は、いまだ終息が見えませんよね。

そんな中で、この中国肺炎が与える健康被害に関しまして、新たな事実がわかってきました。

中国武漢ウイルス感染するとなぜ嗅覚や味覚を失うのかを米国研究者が発表

先日、米国のハーバード医大の研究者たちが、中国ウイルスに感染すると、味覚や嗅覚に障害が発生する可能性があると発表致しました。

以下、記事原文を引用致します。

新型コロナウイルスは、鼻の主要細胞を攻撃する能力があり、それから一部の感染者が嗅覚や味覚を失った状況を説明できる可能性がある。ハーバード大学医学大学院の研究者らが、こう指摘した。

研究者によるヒトとマウスのゲノムデータの分析で、鼻の奥にある特定の細胞には、新型コロナが体内侵入で標的とする明確な形状のタンパク質があることが判明した。これらの細胞の感染は、直接的または間接的に嗅覚の変化につながる可能性があると、研究者らは28日に公表された論文で説明した。

世界各地の医師らは、新型コロナウイルス感染症(COVIC19)患者が、突然に嗅覚と味覚を完全もしくは部分的に失った原因不明の症例を報告している。

嗅覚障害や味覚障害は今回のパンデミック(世界的大流行)に関係した「重大な症状」だと、米国耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科学会は22日に発表した。

同学会は、こうした症状を感染のスクリーニング手段のリストに追加するよう提案。その他の既知の原因なくこうした症状が見られる人は、自己隔離を検討し検査を受けるべきだとした。

ハーバード大の医学大学院神経生物学部のデービッド・ブラン氏とサンディープ・ロバート・ダッタ氏は、新型コロナ感染によって生じた鼻腔(びくう)の炎症が、嗅覚を妨げる可能性があると指摘。または、ウイルス感染で、正常な嗅覚機能に必要な鼻上皮の細胞が損傷する可能性もあるとの分析を明らかにした。

その上で、嗅覚喪失の原因究明が診断をサポートし疾患の影響を判断する上で重要な意味を持つとしている。

さらに、患者の嗅覚障害が長引けば、栄養失調に加え、煙やガス、腐った食べ物など危険な臭いを感じることができないことに伴う損傷、鬱(うつ)病をはじめとする精神疾患につながるリスクを挙げた。

原題:
Have Coronavirus and Can’t Smell? Harvard Scientists Explain Why(抜粋)

記事参照:Bloomberg

サッカー日本代表酒井選手も発症し、においや味を感じないと訴える

サッカー日本代表でヴィッセル神戸所属の酒井高徳選手は、自ら中国ウイルスに感染したことを表らかにしました。

そこで、先程の報告と同様に「嗅覚(きゅうかく)や味覚を感じない」という症状を訴えています。

■酒井高徳選手の経過・症状

3月25日(水)夜中より体調不良、発熱38.0℃

3月26日(木)体温37.6℃、頭痛、鼻閉感、兵庫県内の病院にて、急性上気道炎と診断。

3月27日(金)夜に再び発熱38.0℃、頭痛、咽頭痛

3月28日(土)熱は下がるものの、におい(嗅覚)を感じない症状が続くので、兵庫県内の病院にてPCR検査を実施

3月30日(月)新型コロナウイルス陽性が、判明

実は、10年以上前になりますが、ひどいインフルエンザに掛かった際に、嗅覚障害の症状が出た経験を私自身も持っています。

実際、治るまでに、長い時間がかかりました。

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コロナウイルスが嗅覚障害を引き起こす!

人は、そもそもにおいを感じる仕組みはどのようなものしょうか?

まず初めに、鼻腔から入ったにおいは、鼻の最上部になる嗅上皮と呼ばれる粘膜に付着します。

次に、嗅細胞とよばれる約1,000万個あるセンサーがにおいを感知します。

そして、その刺激が信号となり、嗅神経を通って脳に伝えられ、においの感覚が起きるわけです。

画像引用:てらお耳鼻咽喉科

ちなみに、嗅覚障害には、主に3つの症状があります。このうち、「呼吸性嗅覚障害」「末梢性嗅覚障害」がその多くを占めます。

呼吸性嗅覚障害

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などにより粘膜の腫れや鼻詰まりにより、臭いが嗅細胞まで到達できないことなどにより起こります。

末梢性嗅覚障害

例えば風邪やインフルエンザウイルスなどにより嗅上皮の萎縮や炎症などににより、嗅神経が傷ついて働かなくなってしまった状態です。

中国ウイルスでの嗅覚障害は、この「末梢性嗅覚障害」にあたります。

中枢神経性嗅覚障害

中枢側で障害が生ずるタイプで、頭部の外傷や脳腫瘍、加齢などで脳の働きが低下して、においを感じられなくなった状態です。

脳が障害を受けると、臭いを判別することが難しくなる場合があるからです。

まとめ

今回のハーバード大の発表によれば、コロナウイルスが鼻腔内の主要細胞を攻撃することで、感染者が嗅覚や味覚の能力を失うという報告をしています。

嗅覚によって、われわれは必要なものは取り入れ、体に悪影響を与えそうなものを排除するという行動がとれるわけです。

生きていく上で大切な感覚である嗅覚が、異常をきたすことが、いかに大変なことが理解できるかと思います。

日本での酒井選手の発症だけでなく、アメリカでは、NBA男子プロバスケットボールリーグのプレーヤーにも同様な症状が出ているとのこと。

健康管理に人一倍ケアしている、プロスポーツ選手ですら感染し、発病するのですから、我々一般人はなおさら用心しないといけないですよね。

従って、このような症状が見られる人は、コロナウイルス感染の疑いがありますので、お近くの保健所や医療機関への受診をお勧めします。

それでは、今日も腸元気で健康的な日をお過ごしくだいませ!