健康一番!!ヘルシーワンショッピング店長の齋藤です。
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報をチェックしてお届けします。
知り合いのお子さんが麻痺性(まひせい)イレウスの疑いで入院されたと伺いました。
幸い大事には至らなかったそうですが、勉強や学校生活のストレスが原因だったのかもしれないとのこと。
早く回復してくれることを願うばかりです。
みなさんは、この麻痺性イレウスという腸が動かなくなってしまう聞きなれない病気をご存じでしょうか?
麻痺性イレウスとは
麻痺性(まひせい)イレウスは、腸管の動きが鈍くなって、食べた物や胃液、腸液、ガスなどが小腸や大腸にどんどん貯まり、排便も困難になることで腹部膨満感や腹痛、嘔気、嘔吐などの症状が出る病気です。
画像引用:https://goo.gl/26AFEo おなかの健康ドットコム
従来は、腸閉塞とイレウスは同じ括りとされていたようですが、現在では「麻痺性イレウス」は、腸管の麻痺によって腸のぜんどう運動が低下する状態のことを示し、「腸閉塞」は、腸管内腔が閉塞する状態のことと解釈されています。
腸閉塞
腫瘍や腸ヘルニア、腸重積、腸捻転などが主な原因で起こります。
腸閉塞になると腸管内腔が閉塞し、腸管内容が流れにくくなるため、腹満、腹痛、嘔気・嘔吐などの症状が出ます。
専門家によると腸閉塞の最も多い原因は開腹術後の癒着とのこと。
麻痺性イレウス
腸内で炎症が起きることで腸管ぜんどう運動能力が低下するなど腸管運動の障害によって起こるものです。
腸閉塞との違いは、麻痺性イレウスは腸がつまったり狭くなったりしていない点です。
原因としては急性腹膜炎により引き起されるものがもっとも多いと言われています。
腸の動きが悪くなることで腸に貯まったものが流れなくなり、麻痺性イレウスの症状が出ます。
症状は、腹満、嘔気・嘔吐が主体で、腹痛はある場合もない場合もあるとのこと。
麻痺性イレウスの原因
麻痺性イレウス原因としては急性腹膜炎により引き起されるものがもっとも多いと言われています。
その腹膜炎を起こす原因の70-80%は、消化管の穿孔(せんこう)によるものだそうです。
穿孔とは、胃や腸といった消化管に穴があき、胃液や腸液、便や細菌などがが腹腔内に漏れることを指します。
腹腔は腸などのお腹にある臓器同士の隙間で、腹腔に隣り合う臓器の表面は腹膜(ふくまく)で覆われています。
腹腔内にそれらの内容物が流れだすと腹膜に細菌感染による炎症が起こり、激痛を伴う急性腹膜炎を引き起します。
すると腸管の運動の麻痺がおこり、腸のぜんどう運動などが正常に行われず麻痺性イレウスを引き起すことが多いようです。
また、厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」によれば、医薬品の副作用によって麻痺性イレウスが引き起こされる場合があるそうです。
鼻炎薬、免疫抑制剤、抗精神病薬、抗がん剤などで「お腹がはる」「著しい便秘」「腹痛」「吐き気」「おう吐」などがみられこれらの症状が持続する場合は麻痺性イレウスの疑いがあるとのこと。
麻痺性イレウスは重篤な感染症を引き起こすことも
麻痺性イレウスの症状が出ているということは、腸管のぜんどう運動障害により腸内環境は悪化し、免疫力が低下していることが予想できます。
腸が正常に機能しないと腸内では悪玉菌や有害菌などの異常増殖などが起こります。
本来であれば便としていっしょに排出されたり、免疫細胞がやっつけてくれたりしてましたが、腸管粘膜の免疫機能低下が起こることで増殖した細菌たちが血管やリンパ管にまで流こんでしまいます。
その為、体全体に細菌が行きわたってしまい、感染症を引き起こしてしまう可能性が高まります。
最悪、敗血症など重篤な障害に陥るケースもあるとのこと。
若い時の腸閉塞での入院を思い出す
私も若い時分に腸閉塞で1週間ほど入院したことがあります。
便通はあったのですが、腹痛がどうしても収まらず、発熱もあったため医者に行くと即入院と診断され3日間、絶食し、点滴のみで過ごしました。
幸い入院している間に症状は回復し、大腸へのファイバースコープ検査なども行いましたが特に異常は見当たりませんでした。
その当時は医者から腸閉塞と診断されましたが「麻痺性イレウス」の症状だったかもしれません。
腸の病気などしたことがなく手術などの経験もありませんでした。
ただ今思えば、仕事のストレスや毎晩の暴飲暴食が積み重なった結果だと反省しております。
腸を大切にしなければならないと痛感した出来事としてはっきりと記憶しております。
とにもかくにも、免疫の要である腸が上手く機能しなくなることが麻痺性イレウスや腸閉塞など深刻な健康被害をもたらすことを改めて実感いたしました。
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