健康一番!!ヘルシーワンショッピング齋藤です!
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報を厳選チェックしてお届けしております。
今回は、糖尿病の改善に救世主となるかと話題の腸管分泌ホルモン「インクレチン」についてお話したいと思います。
目次
糖尿病患者数は全国で約1,000万人
まず、始めに問題の糖尿病です。
糖尿病には1型と2型がありますが、糖尿病を患う方の90%は2型糖尿病です。
2型糖尿病は、食べ過ぎや肥満、運動不足やストレスなどをきっかけに発症し、インスリンの働きが悪くなって血液中の血糖(ブドウ糖)が通常よりも多くなる病気です。
インスリンは、膵臓(すい臓)で作り出されるホルモンで、細胞が血液の中からブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用するのを助ける働きをしています。
このインスリンの作用が不足すると、ブドウ糖を利用できなくなり、血液中のブドウ糖濃度「血糖値」が高くなります。
この高血糖が継続した状態が糖尿病です。
厚生労働省の調査によると国内の糖尿病患者数は約1,000万人と推定され、予備軍を合わせるとその倍の約2,000万人以上いると言われています。(2016年国民健康・栄養調査)
画像引用:https://goo.gl/5BSgYd
糖尿病は、網膜症、神経障害、腎症を代表とする合併症を伴う怖い病気です。
実際に身近にも、動脈硬化、人工透析、失明、などの症状で悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
糖尿病は血糖のコントロールが大切
血糖をコントロールするのがインスリンの役割りです。
食事をすると、炭水化物が消化・吸収され、血液中に糖が入って血糖値が上がると、すい臓からインスリンが分泌され、血糖値の上昇を抑制するという仕組みです。
食事で摂取されたブドウ糖は、腸で吸収されて血液中に移行しインスリンの働きによって肝臓や筋肉などの組織に取り込まれ、エネルギーとして利用されます。
したがって、食事をすると一時的に血糖値が上昇します。
通常、健康な方の場合は食後約2時間程度で基準値まで戻ります。
しかし、糖尿病になるとすい蔵のインスリン分泌能力が低下してしまうことと、インスリンに対する細胞の感受性が悪くなることで、常に血糖値が高い状態が続きます。
隠れ糖尿病の疑い?食後高血糖とは?
健康な人は食後2時間たつと血糖値は140mg/dl未満まで下がりますが、思ように下がらない人もいます。
こうした「食後2時間たっても血糖値が140mg/dl以上の状態」が食後高血糖です。
日本人は欧米人に比べ、もともとインスリンを分泌する力が弱い傾向にあります。
特に、急激な血糖値の上昇や血糖変動を繰り返すとインスリン抵抗性が高まりやすくなります。
インスリン抵抗性が高まると、食後に上昇した血糖が肝臓や筋肉にうまく取り込まれなくなります。
そして、血管が傷つき動脈硬化となり、インスリン分泌能力も限界を越えてしまうことで糖尿病となるわけです。
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腸管分泌ホルモン「インクレチン」が血糖調節のカギ
では、腸内環境がよくなれば糖尿コントロールができるのでしょうか?
糖尿病と腸内環境に関する研究成果が、徐々に明らかになっています。
実は、腸内に住みついている1,000兆個もの腸内細菌のうち「特定の腸内細菌が糖尿病をブロックする働き」を持っていることに注目が集まっています。
なかでも、インクレチンという腸管分泌ホルモンが血糖調節のしくみに深く関与していることがわかってきました。
私たちの腸内には、腸管内分泌細胞という細胞があり、インクレチンは食後に腸管から分泌されるホルモンの総称です。
【インクレチンとインスリン分泌の仕組み】
食事により腸内に炭水化物や脂肪が流入すると、その刺激を受けて腸壁から「インクレチン」というホルモンが分泌されます。
インクレチンが「血糖値を下げるためにインスリンを出せ」という司令をすい臓のβ細胞に働きかけることでインスリンが分泌され、血糖値の上昇を抑えます。
しかも、インクレチンは血糖値のレベルに合わせてインスリンの分泌を促します。
つまり、早い段階でインスリンを分泌することが出来るので、食後の血糖値が下がりやすいという特徴をもっています。
「インクレチン」を分泌せよと指示を出す腸内細菌とは?
このとき、腸の中の腸壁から「インクレチン」を分泌せよと指示を出しているのがある種類の腸内細菌が作っている代謝物質である短鎖脂肪酸 酢酸、プロピオン酸などです。
そのある種というのが「バクテロイデス属」の腸内細菌です。
バクテロイデス属の腸内細菌が私たちが食べた栄養物を取り込んで、インクレチンの分泌を促します。
その結果、インクレチンがすい臓のβ細胞に働きかけてインスリンを分泌することができるわけです。
腸内細菌「バクテロイデス属」の特徴
バクテロイデス属の腸内細菌は「水溶性食物繊維」を好みます。
水溶性食物繊維を多く含む食品は、ごぼうやたまねぎなどの根菜類、キノコ類、ひじき・わかめなどの海藻類、納豆やオクラなどです。
水溶性食物繊維についての詳しい内容は、ブログ内の「腸にも健康にも良い!食物繊維の驚きの効果とは?」を参考にしてください。
糖尿病と腸内細菌の関係はまだまだこれから解明されるべき点も多くあるようです。
しかし、これら腸内細菌をいつでも活性化できるように水溶性食物繊維を積極的に取得するとともに、腸内環境を整えておくことが重要なことは確かですよね。
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