口から感染するピロリ菌は胃がんや腸内環境悪化の原因になる細菌

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健康一番!!ヘルシーワンショッピング健康管理士および店長の齋藤です。
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報を厳選チェックしてお届けしております。

さて、ピロリ菌という細菌をご存じでしょうか?

ヘリコバクター・ピロリ」といい胃の出口にある「幽門」付近に棲みついて、胃炎や胃がんを引き起こす細菌です。

このピロリ菌、腸内環境悪化の原因にもなることが判明しました。

人の胃の中でしっかり生きている細菌がピロリ菌

ピロリ菌は正式名称を「ヘリコバクターピロリ」といいます。

平均1000分の4mmほどのとても小さな細菌です。

ピロリ菌は胃の出口にある「幽門」付近に棲み胃炎や胃がんを引き起こす細菌

体全体がはらせん状をしており、末端にある数本の鞭毛をねじるように振って進みます。

ちなみに、らせん状の細菌=ヘリコバクター胃の幽門=ピロリから付けられた名前です。

本来、人の胃の中は細菌にとって本来非常に生きにくい環境です。

なぜなら、強い酸性をもった胃液が分泌されているからです。

普通、飲み物や食べ物などはもちろん細菌などもこの胃酸により死滅してしまいます。

ところが、1980年ごろ胃炎の患者の胃の粘膜にある細菌がいることが発見されました。

さらに研究の結果、この細菌が胃炎や胃潰瘍を作り出すことを証明されたのです。

胃がん患者の90%以上がピロリ菌感染者

胃がんに限らずあらゆるがんを確実に予防する方法はありません。

どんな健康な人でもがん発生の可能性をゼロにすることはできませんよね。

しかし、胃がんについては患者さんの90%以上はピロリ菌感染者であることがわかっています。

胃がんについては患者さんの90%以上はピロリ菌感染者
画像引用:https://goo.gl/PVSprT

つまり、ピロリ菌に感染していない人が胃がんを発症することはまれなのです。

そのため、胃がん予防でもっとも有効な方法はピロリ菌の有無を調べて、感染していた場合には早いうちに除菌することにつきるのです。

ピロリ菌の正体と感染ルートは?

ピロリ菌は、虫歯菌と同様に口から感染する菌です。

しかも胃の中で唯一生存できる細菌なのです。

ただし、体内の免疫機構が確立する前の幼年期のまでの感染がほとんどで、大人になってからはほとんど感染しません。

ピロリ菌は体内の免疫機構が確立する前の幼年期のまでの感染がほとんど

これは、幼児期の胃の中は酸性が弱くピロリ菌が生きのびやすいためと考えられます。

感染経路は人から人への経口感染が主で、例えばピロリ菌を持っているお母さんが口に入れた食べ物を赤ちゃんに与えると感染してしまいます。

しかし、虫歯に原因となるミュータンス菌やこのピロリ菌の存在が知られるようになってからは、子供に口移しで食べ物を与えないように気に掛ける家族が増えました。

また、上下水道が完備され衛生環境が整った現代の子供たちはほとんど感染していません。

国内の年代別ピロリ菌感染率
画像引用:https://goo.gl/PVSprT

むしろ経口感染の知識も乏しかったその前の世代や衛生状態があまりよくなかった時代に幼少期を過ごした人たちや、その人たちを親に持つ世代までの人たちへの感染が多く見られるそうです。

日本人でピロリ菌に感染している人は約6,000万人といわれ、特に50歳以上の感染者が多く見られます。

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ピロリ菌の感染が疑われる人の症状

【ピロリ菌の感染が疑われる人の症状】

・よく下痢をする
便秘下痢を繰り返す
・牛乳を飲むと下痢をする
・空腹時に胃が痛い
臭いオナラが多い
胃もたれがある
空腹感がない

など胃の不快感がくり返されるなど、胃腸に弱い自覚症状のある人は、ピロリ菌の感染を疑ったほうがいいかもしれません。

また、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍くり返すなどの場合も同じです。

胃の活動や腸の蠕動運動は自律神経によりコントロールされているのでストレスも原因の一つではあります。

胃の不快感がくり返されるなど胃腸に弱い自覚症状のある人はピロリ菌の感染を疑いあり

しかし、その発症多くはピロリ菌に感染していることが大前提とのこと。

逆に言えば、ピロリ菌のいない人は、多少のストレス化におかれても胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症する確率は低いと言えそうです。

強い胃酸が出ないので消化不良の状態が続く

ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌がつくりだす酵素ウレアーゼと胃の中の尿素が反応して発生するアンモニアなどによって胃の粘膜が傷つけられます。

また、ピロリ菌から胃を守ろうとするための生体防御反応である免疫反応により胃の粘膜に炎症が起こります。

ピロリ菌から胃を守ろうと生体防御反応である免疫反応により胃の粘膜に炎症が起こる

また、ピロリ菌の感染者は胃の粘液が傷つくだけでなく、アンモニアなどで胃酸が中和され、通常よりも胃酸が薄くなりがちです。

そのため、強い胃酸が出ないので食べ物をきちんと消化することができず「消化不良」状態になってしまいます。

この状態が長く続くと、胃の粘膜細胞が萎縮して「萎縮性胃炎」へと移行します。

さらにそれが進むと今度は胃潰瘍がが発生し「胃がん」へと進行してしまうのです。

消化能力が悪いと腸にも大きな負担がかかる

消化が悪いということは、食べ物の中にいる細菌やウイルスを胃酸で十分に殺せないということにつながります。

それが腸内まで入り込んでしまうと腸内免疫に負担がかかります。

さらに、腸内細菌の中でも悪玉菌の増加につながり、その結果として便秘、下痢、体調不良、十二指腸潰瘍など引き起こしてしまうのです。

ピロリ菌は腸内環境悪化の原因にもなる

ピロリ菌は、胃がんの原因になるだけでなくにとっても腸内環境にとっても悪影響を与えます。

専門家の先生に伺うとピロリ菌の除菌治療を受けた人の多くが、

「便秘が改善された」
「毎日トイレですっきりできるようになった」

と証言されているとのこと。

ピロリ菌は、腸内に悪玉菌をはびこらせる原因を作っていることは明白ですね。

なおピロリ菌の感染の有無は、病院での血液検査や尿や便検査で簡単に調べられます

また、お時間のない人のためにピロリ菌検査キットなどもありますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。

それでは、今日も腸元気で健康的な日をお過ごしくだいませ(^^)

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