健康一番!!ヘルシーワンショッピング店長の齋藤です。
このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報を厳選チェックしてお届けしております。
先日、お世話になっている整体師の先生のところに伺うと、関節リウマチを患ってリハビリテーションに来られている女性にお会いしました。
リウマチの治療を受診しながら、定期的にマッサージに来られているとのこと。
お見かけしたところ、まだお若い方のようでした。
そこで今回は、自己免疫疾患の代表的な病気である「関節リウマチ」についてお話したいと思います。
目次
自己免疫疾患は、免疫機能が抱える一つの問題
近年、体を守る力である免疫力について、誰もが関心を持つようになってきました。
例えば、風邪を引きやすい人は
「免疫力が落ちているのでは?」
「免疫力をつけなくては」
という悩みをお持ちだと思います。
そもそも免疫というのは、体の中を24時間365日パトロールしている軍隊のようなものです。
従って、免疫力が低い人は高める必要があり、高い人は抑える必要があるわけです。
必要以上に免疫力が上がり過ぎると、外敵のみを攻撃して排除する能力がエラーを起し、自分自身を攻撃することにもなります。
そうした免疫機能が抱える一つの問題として、自己免疫疾患というのがあります。
免疫系のバランスが崩れるとアレルギー疾患や自己免疫疾患などを引き起こす危険性を高めます。
自己免疫疾患は、本来敵をやっつけるはずの免疫系が、何らかの理由で味方を攻めてしまうために起きる病気です。
代表的な自己免疫疾患「関節リウマチ」とは?
代表的な自己免疫疾患に「関節リウマチ」があります。
簡単に言えば、自己免疫異常による関節炎がその正体です。
自己免疫疾患の一つとして、治療の難しい難病ですが、その原因も発病の本質もいまだによく解明されていません。
その他の自己免疫疾患には、シェーグレン症候群や膠原病がありますが、いずれも難病とされています。
(※シェーグレン症候群については「自己免疫疾患「シェーグレン症候群」とはどんな病気?」を参照願います。)
【女性が関節リウマチを発症する年代】
画像引用:https://goo.gl/dt1fkc
ちなみに関節リウマチは、リウマチ性疾患のなかでもっとも多く、全国の患者数は70万人とも100万人ともいわれているそうです。
女性がかがりやすく、30~50歳代で多く発症しますが、最近は10~20代の若年層で発病するケースも目だってきてるようです。
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関節リウマチの症状の特徴
関節リウマチの症状の特徴は、朝のこわばりです。
手足のだるさや感覚の鈍さから始まって、次第に手や足の指の痛み、腫れなどの炎症が関節に出る病気です。
微熱、体重減少、貧血、リンパ節の腫れを伴う場合もあります。
【関節リュウマチの症状:手指、手首の痛み・こわばり】
【関節リュウマチの症状:足首・足指の痛み】
【関節リュウマチの症状:股関節など関節の痛み】
手首や手の指の付け根や関節、足の指の付け根や関節以外にも、肩、ひじ、ひざ、股関節などの全身の関節に炎症が広がっていきます。
症状が進むと、関節に激痛を伴います。
さらに、骨や軟骨が壊れて、くっついたり、脱臼したり、筋肉も萎縮するなど変形したりしてきます。
痛みのために日常生活が困難になる場合もあります。
関節リウマチの原因は何?
関節リウマチの発症は、感染、過労、ストレス、遺伝によるものなどとも言われていますが原因は、残念ながら不明だそうです。
専門家の話によれば、体の臓器や皮膚、血管といった組織が、慢性の炎症反応を起こしていることが関節リウマチの特徴とのこと。
画像引用:https://goo.gl/zzz3Hd
正常な関節は、滑膜でおおわれており、クッションの役割をもつ軟骨と潤滑液の役割をもつ関節液によって保たれています。
しかし、関節リウマチになると関節を覆う滑膜が炎症を起し、そこから異常をきたした免疫細胞が軟骨や骨を攻撃破壊してゆくのです。
さらに関節だけでなく、目や口や肺などの全身に症状が拡がることもある恐ろしい病気なのです。
終わるはずの炎症反応が関節を中心にいつまでも続く
炎症反応は、怪我をして傷ついた時や細菌やウイルスなどが体に侵入した場合、それらを排除するため、免疫細胞がその患部へ集まり起きる現象です。
例えば、小さな子供は風邪を引くとよく扁桃腺が腫れて熱がでることがありますよね。
扁桃腺はリンパ組織ですので、菌やウイルスと免疫細胞との闘いが炎症反応として表れ、腫れて熱を出すわけです。
炎症は、免疫細胞が活発に活動したときに起きる結果といえますが、外敵が排除できれば、腫れも自然に消えていきます。
つまり、異物との闘いが終われば、正常に戻ることが本来の炎症反応です。
ところが関節リウマチの場合、戦うべき相手がいなくなっても、免疫細胞の活動が異常をきたして、関節に炎症反応が継続してしまうのです。
このように、自己免疫疾患が問題なのは、本来無害な自己組織にまで、過剰に免疫が異常反応してしまうところにあります。
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リウマチ因子という自己抗体による自己攻撃
原因が不明なため有効な予防法がないそうですが、関節リウマチの方の血液や関節液の中には「リウマチ因子」と呼ばれる抗体が、存在するとのこと。
抗体とは、異物(抗原=ウイルスや細菌など)が体内に入り込んだとき、その異物を体から追い出すためにできる物質です。
(※抗体については『免疫細胞の主人公!司令塔「T細胞」と抗体を産生する「B細胞」』を参照願います。)
「リウマチ因子」は、自分の成分を免疫組織の要であるリンパ球(T細胞、B細胞)が、異物であると誤った認識で作ってしまった抗体です。
このような抗体のことを「自己の細胞ないし組織に対して産生される抗体=自己抗体」と呼びます。
画像引用:ヘルシーワンショッピング
通常、人間の体は、自分の体の構成成分に対しては抗体が出来ないような仕組みがあります。
これは自分の体を「自己」と判断して免疫の対象から除外しているからです。
しかし、関節リウマチでは自分の体を「自己」と判断できず、自分の細胞に対して攻撃する抗体が産生されてしまいます。
その結果、「リウマチ因子」などの自己抗体が、自分の体を壊すとなり、自己免疫疾患が発症するのです。
関節リウマチは早期発見、早期治療が肝心
関節リウマチは、早い時期に見つけ、早い時期に治療を始めることで関節の変形や骨の破壊を抑えることができる可能性もあります。
このため早期発見をすることがとても重要です。
【関節リウマチのチェックポイント】
・朝起きたときに、関節のこわばりある
・手指の関節や手首・足首の関節が痛む、もしくは腫れる
・だるさ、疲労感、微熱などが気になる
・肩、ひじ、ひざ、股関節などの関節が痛む、もしくは腫れる
これらの症状が続く場合は、関節リウマチの疑いがあるとのこと。
気になる症状をお持ちの方は、リウマチ専門医のいるリウマチ科や膠原病内科、血液免疫科などを受診されることをおススメします。
なお、関節リウマチは免疫異常でなりますので、治療は免疫抑制剤を使用するのが一般的だそうです。
免疫抑制剤で抑えられなければ、ステロイドを服用したり、生物学的製剤などの注射薬などを使用していくことなります。
自己免疫疾患「関節リウマチ」の予防に自分たちにできることは?
関節リウマチは、早期治療により寛解することがあるそうですが、一度発病すると再発する可能性も高い病気です。
医療の発達した現代でも、原因不明なこれら自己免疫疾患に対して、私達が出来ることは、免疫系のバランスを整えることです。
今のところ予防対策としては、免疫機能が正しく維持され、コントロールされるように日々の健康を保つような習慣を身に着けることしかありません。
ではでは、今日も腸元気な健康生活をお過ごしくださいませ!!
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