免疫細胞の主人公!司令塔「T細胞」と抗体を産生する「B細胞」

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健康一番!!ヘルシーワンショッピング店長の齋藤です。

このブログでは読者の皆さまのお役に立てる健康情報を厳選チェックしてお届けしております。

人の免疫を支えている器官は主に、骨髄や胸腺、リンパ管、リンパ節、腸管、血管などがあげらます。
これら器官の中に存在する免疫細胞が24時間体制で働いています。

私達が元気に日常生活を送れるのも免疫細胞がそれぞれ異なった役割をもち、互いに協力し合って身体を病気から守ってくれるお陰です。

今回は、免疫細胞の主人公である司令塔「T細胞」抗体を産生する「B細胞」についてお話したいと思います。

おさらい!免疫細胞はどこでつくられる?

さて、みなさんは免疫細胞がどこでつくられるかご存じでしょうか?

人の体の血液は、全て骨髄内の造血幹細胞によってつくられます。

骨髄は骨の中心の空洞を満たしている軟らかい組織です。

そこで、つくられた造血幹細胞はさまざまな細胞に変化してゆきますが、大きく赤血球と白血球に分けられます。

これらの細胞のうち赤血球は身体全体に酸素を運ぶ役割を果たしています。
残りの白血球が、免疫の働きを担ういわゆる「免疫細胞」とよばれるものです。

白血球は骨髄内の造血幹細胞でつくられる
画像引用:国立がん研究センター がん情報サービス

身体全体の免疫細胞すなわち白血球の総数は、約250億個といわれています。
数にして赤血球の約1,000分の1程度です。

免疫細胞は、もちろんそれぞれ働きや形が異なりますが、外敵から自分の身を守るために各種の高度な能力が備わっています。

たとえば、外敵の特徴を記憶する能力、その外敵のみを攻撃して排除する能力、そして、相手が細菌かウイルスかがん細胞かによって攻撃法を変える能力などでっす。

これらの免疫細胞たちがお互い協力し合うことで、私たちの体は守られているのです。

免疫系の二重防衛体制「自然免疫」と「獲得免疫」

免疫系は万全の態勢を敷いて、危険な侵入者からからだを守っています。

特に、侵入者の攻撃に対して直ちに作用し、迎撃を行う「自然免疫」とこれが突破されたときに出動するさらに強力な「獲得免疫」の二重の防衛体制が形成されています。

「自然免疫」と「獲得免疫」の違い

「自然免疫」と「獲得免疫」の違いはブログ内の「体を細菌やウイルスから守る自然免疫と獲得免疫について違いを知ろう!」に詳しく記載しています。

自然免疫系を構成するメンバーは、有害菌を飲み込んで消化するマクロファージや好中球がん細胞やウイルスの増殖を抑えるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)などがいます。

これらは、一定数が体内に常駐しつねに外敵を排除する役割を果たしています。

一方、「獲得免疫」の主人公はT細胞とB細胞です。

獲得免疫には体を防御するため万全を期すため2種類のタイプの異なる免疫システムが備わっています。

T細胞とB細胞の関係と役割

免疫細胞と言えば白血球ですが、中身は顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球(T細胞とB細胞)などに分かれます。

ただ、その数ある免疫細胞たちの中でも、主役はT細胞B細胞です。

両方とも骨髄内の造血幹細胞で作られます。

免疫系の司令塔「T細胞」

主役の一つであるT細胞は、免疫系の司令塔と呼ばれています。

T細胞は、骨髄で生成された後に胸腺で成熟します。

T細胞は、骨髄で生成された後に胸腺で成熟します
(T細胞)画像引用:https://goo.gl/Kq34KF

T細胞が、司令塔たる理由は、病原菌やウイルスなどの外敵を排除するために免疫系が最も効率よく作業が進められるよう、さまざまなメッセージを各種の細胞に向けて発信しているからです。

たとえば、T細胞は樹状細胞から侵入者すなわち抗原の情報を得るとB細胞に接近して抗体をつくる態勢を取るよう命令します。

この免疫応答に相当する働きをするT細胞をヘルパーT細胞」といいます。

反対に、この働きが行き過ぎないようにブレーキをかけるものを「サブプレッサー(制御性)T細胞」と呼びます。

また、ウイルスに感染した細胞などを攻撃して殺し、ウイルス増殖を抑えるT細胞は「キラーT細胞」と呼ばれています。

抗体を産生する「B細胞」

その一方で、T細胞の司令を受けたB細胞は、侵入してきた病原菌などの外敵を攻撃する抗体をつくり、それを使って相手を解体したり侵入を防いだりする役目を持っています。

B細胞は、骨髄で成熟し「抗体」を産生します。
また、B細胞は入ってきた抗原を記憶する役割を持っています。

これにより、次に体に同じ抗原をもつウイルスや病原菌が侵入してきたときに、すばやく反応することができるのです。

これがいわゆる「免疫がつく」といわれる現象です。
このB細胞の抗原を記憶する機能は、予防接種にも応用されています。

B細胞は侵入してきた病原菌などの外敵を攻撃する抗体をつくる
(B細胞)画像引用:https://goo.gl/NJzAF2

さて、B細胞に抗原の侵入を知らせるのはヘルパーT細胞の役割です。

ヘルパーT細胞から連絡を受けとったB細胞は、すぐに分裂を始め抗体を産出します

抗体は、病原菌などの抗原が侵入してきたときに、これに結合してその働きを失わせたり、解体し、排除、死滅させる免疫にとって大変重要機能をもっています。

たんぱく質を中心とする成分をもつ抗体の凄さは、ほとんどすべての分子と結合できる能力をもっていることです

このように免疫細胞の主役であるT細胞とB細胞はタッグを組んで、日夜私達の体を様々な外敵から守っているのです。

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B細胞が作りだす「抗体=免疫グロブリン」の役割

B細胞が作りだす抗体は、免疫系において重要な働きをするたんぱく質です。

抗体という名称は「外敵に抵抗するもの」という意味から「免疫グロブリン(Immunoglobulin 略称Ig)」とも呼ばれます。

「抗体=免疫グロブリン」は大きく分けて5つの種類があります。

それぞれの量、その働く場所や時期にも違いがありますが、免疫の中で大きな役割を担っています。

【抗体=免疫グロブリンの種類】

・免疫グロブリンG(IgG抗体)
・免疫グロブリンM(IgM抗体)
・免疫グロブリンA(IgA抗体)
・免疫グロブリンD(IgD抗体)
・免疫グロブリンE(IgE抗体)

これら5種類の免疫グロブリンの基本的な形はY字型をしており、頭部にハサミをもっています。

【免疫グロブリン(抗体)の種類】

(1)IgG抗体
 免疫グロブリンG(IgG抗体)

血液中に最も多く含まれる免疫グロブリンです。

抗体の約70~75%を占めます。
様々な抗原(細菌、ウイルスなど)に対する抗体を含んでいます。

(2)IgA抗体
 免疫グロブリンA(IgA抗体)

人の腸管粘膜に多くあって、細菌やウイルス感染の予防に役立っています

IgAは血液中ではY字型をしていますが、粘膜中ではY字構造が2つ結合した形をしています。

腸内に外にも、唾液、気管支分泌液、前立腺液、腟分泌液内に含まれて局所粘膜における防御機能を担っています。

(3)IgM抗体
 免疫グロブリンM(IgM抗体)

私たちが細菌、病原菌やウイルスに感染したときに最も早い時期に出現する抗体です。

IgMが作られた後に本格的にIgGが作られます。

このため、初期段階で血中のIgMを調べる事で今どんな感染症にかかっているかがわかります

IgMは、5つのY字構造が互いに結合していて、Y字構造一つで出来ているIgGより効果的に病原体抗原すると考えられています。

(4)IgD抗体
Y字型をしていますが量的にも少なくその役割はよくわかっていません。

(5)IgE抗体
 免疫グロブリンE(IgE抗体)

免疫グロブリンとしては最も量が少なく、気道、消化管粘膜、リンパ節などの局所でつくられます。

細胞表面上で抗原と反応してヒスタミンなどの化学伝達物質を放出し、Ⅰ型(即時型)アレルギー反応を起こす原因となります。

IgE抗体は、花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などのアレルギーを起こす抗体です。

画像引用:https://goo.gl/r1LS53

まとめ

このように抗体=免疫グロブリンは、それぞれ重要な防衛機能をもつています。

腸内における免疫と深い関係のある「IgA抗体」についてはまた別途詳しく深堀していきたいと思います。

一見すると、IgE抗体などは「アレルギーを起こす原因となるため体に害を与えてしまうだけでは?」という疑問が浮かびます。
しかし、アレルギー反応もまた異物の侵入を知らせる免疫反応の一部であることは確かです。

以上のような免疫の働きが低下すると、感染症やがんを発症することにつながります

また、免疫系のバランスが崩れるとアレルギーや自己免疫疾患などを引き起こす危険性を高めます

体を守る免疫とは、まさに絶妙なバランスの上に成り立っていることを理解しておくことが大切ですね。

それでは、今日も腸元気で健康的な日をお過ごしくだいませ!

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